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情報局 9月号

  • shigoto1ichikawa
  • 9月19日
  • 読了時間: 3分

令和7年度建設・企業常任委員会県外調査報告

(2025.8.18~8.20)


石川県の能登半島地震・奥能登豪雨被害復旧事業、復興プランなどの取組みを調査


 建設・企業常任委員会は、令和6年能登半島地震(1.1)や奥能登豪雨被害(9.20~23)の復旧・復興に取り組む石川県(金沢市、七尾市、河北郡津幡町)を訪問し、各地域の現状や地域活性化などの取り組みを調査しました。

 金沢市では、①末浄水場や石川県庁、②七尾市では、能登半島地震地域の被災地復旧現場察、③河北郡津幡町では、石川県森林公園や屋内木育施設、などを訪問し、意見交換・調査を行いました。


≪ 概要 ≫


1.金沢市末浄水場

 金沢市の水道事業(2つの市営浄水場)の末浄水場(平成24年2月完成)を視察。この末浄水場は、小水力発電設備=水が流れ落ちる落差と水量(未利用エネルギー)を利用=を導入し、電気料金の削減や二酸化炭素の排出削減に抑制する取り組みを実施。また、令和3年度からゼロカーボン電気に切り替え、CO2排出ゼロを実現。能登半島地震の断水時には、2つの市営浄水場をフル稼働し、配水継続に対応。

 こうした新エネルギー導入促進による電気料金削減や二酸化炭素の排出削減などに取り組んできた経緯は、今後の公共インフラ事業や復旧工事に必要不可欠な重要課題と認識できました。


2.石川県創造的復興プランについて(石川県庁)

 石川県では、能登半島地震(マグニチュード7.6の地震)や奥能登豪雨による人的被害や住宅被害、火災や道路や漁港被害、家屋の浸水、河川氾濫など様々な被害が発生。

 こうした被害に対し、全国各地から参集したボランティアの方々が復旧に尽力。現状は、①被害発生時に開設の避難所は、すべて解消。応急仮設住宅の建設が進行中。②道路や水道などのインフラの復旧も全面回復への取り組みが継続中。石川県では、こうした災害からの復興、創造的復興の実現に向けた羅針盤として、「石川県創造的復興プラン」を策定(令和6年6月)。こうした復旧・復興事業と各地域の特性を生かした中長期的な新たな社会づくりにつなげる創造的復興プランの策定は、今後の神奈川県政の推進に資する内容と確信できました。


3.七尾港・和倉港海岸災害復旧工事現場(能登半島地区)

 能登半島地震発生以降、被災した港湾、能登空港、港湾海岸等の災害復旧事業について、県の要請をうけて国(国土交通省)が自治体に代わり本格復旧を実施。七尾港では、耐震強化岸壁を拠点とする復旧支援活動を令和6年1月3日から開始。これら震災被災地の早急な復旧をめざし、国は緊急物資当の受入れや漁船の利用を可能とする七尾港や輪島港の護岸、岸壁復旧工事に着手。今回の調査では、この七尾港の災害復旧工事や和倉温泉の護岸と旅館建物の復旧を同時にすすめる和倉港海岸災害復旧現場を視察。

 七尾港や和倉温泉の機能や魅力の維持、耐震強化や環境に配慮した取組みを進めるこうした災害復旧・再建が一刻も早く実現することを願いました。


4.石川県森林公園、屋内木育施設「もりのひみつきち」(河北郡津幡町)

 石川県森林公園は、4季折々の里山の自然を楽しむ森林セラピー基地として昭和48年に開設。園内には、レストランやバーベキュー場、動物園やアスレチック、こどもの広場、キャンプ場や野鳥の森などの施設に加え、令和6年7月、屋内木育施設「もりのひみつきち」を新たに設置。この「もりのひみつち」は、全天候型の木育施設、遊具などに県内木材を使用、大型木製遊具の設置、年間「インクルーシブエリア」の設定などが特徴で、年間約20万人が利用。

 この森林公園内の屋内木育施設「もりのひみつきち」は、心身を健やかに育む遊びと学びの場として、親子で木育体験できる創意・工夫された取組みとして、今後の方向性を示した具体例と実感できました。


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